IT業界で仕事をしていると客先常駐(SES)について思うことが多々あります。その中で客先常駐(SES)エンジニアはどういったストレスがあるのか解説いたします。
これから客先常駐する方や既に客先常駐で勤務している方はストレスのポイントなどを解説しますので、ぜひ一般論としてご認識いただければと思います。
また、ストレスを感じている方は「辞めるべき理由」や「おすすめ転職方法」も記載してますので、是非最後までご覧ください。
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客先常駐(SES)エンジニアについて
SESについて簡単に説明します。
客先常駐(SES)エンジニアとは
SES(システムエンジニアリングサービス)とはソフトウェアやシステムの開発・保守・運用における委託契約の一種であり、特定の業務に対して技術者の労働を提供する契約です。
以下の図のようにSIer会社などの受諾開発企業に対して技術者の労働を提供することをビジネスとしています。
このようにSESは基本的に自社で何か開発をしているというよりは、SIerなどのシステム開発を受諾している企業に派遣されシステム開発に携わることになります。
客先常駐(SES)のメリット・デメリット
客先常駐(SES)にもメリットやデメリットがございます。
メリット
客先常駐(SES)は1つのシステムの保守運用を長く携わるというよりは、1年くらいのスパンで開発するシステムが変わることが多いです。そのため様々な現場の経験が積むことができます。
飽き性の人や、色々なシステムや業界に触れたい人などは非常におすすめです。またマネジメント思考ではなく、手を常に動かして技術力を高めたい人にもおすすめです。
デメリット
裁量が少なく責任あるポジションが任されづらいというデメリットがございます。やはりSIerなどの元請け企業がマネジメントや顧客折衝、要件定義といった重要な仕事を行うことが多く、SESの担当者は設計工程以降に増員されることが多く、上流から一気通貫した開発経験、リーダ経験が詰みづらいのは難点でしょう。
自分の目指すキャリアプランとしてSESという選択が問題ないかはよく考える必要がありますね。
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客先常駐(SES)のストレス3選
では客先常駐(SES)エンジニアが感じるストレス3選をご紹介したいと思います。
1. 年収がなかなか上がらない
SESの場合、給与面で不満を抱えて辞める人が多いです。
平均年収
SESの平均年収の相場は 350万円~400万円と言われています。
賃金構造基本統計調査によると国内全体平均年収は450万円と試算されており、手に職をつけたSESが国内の平均年収以下というのは非常に憤りを感じます。
業界構造
IT業界は以下のように、多段構造になってます。
受諾開発企業(SIer)→ 一次請け(SES)→ 二次請け(SES)
例えば、以下のようにSIerが1人月100万円でSESに発注します。そして一次請けのSESがさらに別のSES会社に80万円で発注し、20万円の差額を得るといった仕組みになってます。
100万円 → 80万円 → 60万円
このような中抜き体質が横行しているためSESはなかなか年収が上がりづらい状況になってます。
給与改善方法
もしSESと働いている方が給与を改善したいのであれば、ある程度スキルを身に着けたらすぐにSIerか元請けに近い商流の企業に転職することをおすすめします。
今、エンジニアの求人倍率は7倍以上といわれており、2030年には約79万人のIT人材不足になると試算されており非常に売り手市場になっております。
2. 決定権がなくやりがいが持てない
決定権がなくやりがいが持てないといった方は多いのではないでしょうか。
SESは技術者の準委任契約により労働力を提供する立場であり、イメージとしては受諾開発企業のシステム開発のお手伝いという形で働くことになります。
そのため、仕様や開発方式などを提案することはできますが、最終的な判断はできないことが多いです。もっと裁量のあるポジションで仕事がしたい方にとっては物足りない環境であることが多いです。
このようにまるでアシスタントのような働き方が余儀なくされ、次第にモチベーションが保てなくなって辞めていく方は多い印象です。
3. テストなど雑用のようなタスクが多い
SESで「永遠とテストをやらされる」とういう方も最近は多いです。開発はオフショアが増えてきており、海外に委託することも多くなりました。
そのため、受入テストや結合テストといったテスト業務ばかり担当となる方もいます。設計やコーディングができずに中々市場価値が上がらないといった悩みを抱える方も多いです。
エンジニアはテストを永遠とやっていても市場価値は一向に上がりません。そのため、スキルアップしたい方にとっては無駄な時間を過ごすことになります。
更に作業量がかなり多い場合もあり、労働時間が増え、常に残業が発生することは誰もが1度は経験したことはあると思います。
キャリアチェンジしたい方
現在SESで希望の経験が積めない方、給料が思うように上がらない方など不満がある場合、転職活動するのをおすすめします。
IT人材は慢性的に不足しており、既に2〜3年以上の経験がある方は、今より良い環境を目指せます。何より転職活動は無料なのでエージェントを利用してキャリア相談をしてみてください。
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